生きがいと、喜びあふれるデイサービス|北九州市八幡西区のデイサービス「護休庵」公式サイト

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2023.03.10
うそも方便

認知症の女性で息子さんが亡くなられて、そのことを忘れられ何回も「息子がいない」と言われ

そのたびに「○○は死んだやないね!」と言うけどなかなか理解しないと言われたので

身近な人の「死」は最初に聞くと凄くショックを受けるじゃないですか、認知症の方は記憶出来てない分

そのショックを何回も味わってるんですよ、おそらく。とても辛い事を何回も何回も。

今度、そのような感じになった時は「○○は出張に行っとるんやないね!とか転勤したやろ!」って嘘も方便で言ってくださいと

アドバイスしました。

 

というのも以前ほぼ毎日デイサービスを利用されている認知症の方がいて、同じ町内のお友達の家に毎朝顔を出しているおばあちゃんがいました。

その顔を出しているお友達が亡くなり、それでも毎朝顔を出すけどお友達には会えない。おそらくですがご近所さんも毎回「○○さんは亡くなったやないね!」

と伝えていたと思います。デイサービスに来て毎回のように「○○さんが亡くなった」と泣いていました。

親しくしていたお友達の「死」を毎日初めて聞いたようにショックを受け続ける。

そのおばあちゃんはみるみるうちに精神的にも参られ今までしなかった深夜徘徊、迷子になって遠くの警察署に保護されたり。

家族の方もこれ以上近所とかに迷惑はかけれないと施設入居されました。

色々なケースがあると思いますが僕は「うそも方便」で苦しみが和らぐならと思います。